お二人目 「グルテンフリーのガトーショコラ専門店 ショコラッタ」大橋一雅(おおはし・かずまさ)さん《前編》

からほりらへん(変⁉)なヒトたち

「からほりらへん(変⁉)なヒトたち」by探偵旅団

からほりらへんの変な人※を取材するコーナーの第2回(前編)。

第2回の変な人は、グルテンフリーのガトーショコラ専門店ショコラッタの大橋一雅さんです。

2013年に「ガトーショコラ専門店」としてオープンした「ショコラッタ」さん。2016年には全商品を「グルテンフリー」に移行するというチャレンジングなお店ですが、9年目の今年(2021年)には店頭のデザインをリニューアルされました。和風モダンな外見に新しくなったショコラッタさんに取材に伺いました。(前編)

後編はコチラをClick ≫

※ここで使われる「変な人」は、個性的で魅力的な人に対する誉め言葉として使わせていただいておりますよ~。 (これまでの取材記事はコチラから)

大阪初の「完全グルテンフリー」のお店の大橋一雅さんってどんな人?


カフェをやりたくてデザイン学校へ??


「もう何度も利用させてもらってます」

「 ありがとうございます! 」

「 大橋さんって私の先輩なんですよね? 」

「 そうでしたね(笑)
デザインの専門学校のね 」

「 学んだ時期は何年も空いてるんですが非常に親近感が湧きます」

「 不思議なご縁です 」

製菓の学校じゃなくて、どうしてデザインだったんですか? 」

「 姫路での学生時代から飲食業を自分でやりたいと思っていたんです。
当時は『カフェ』なんて言葉も使われていない頃でレストランで食事か喫茶店でコーヒーという時代でした。
昼間にデザートを楽しめるおしゃれな喫茶店があったらいいなっておもってたんです 」

今のカフェですね。
時代を読んでるじゃないですか!

「 当時は『スイーツ』とかもあまり使われてなかったですからね 」

スイーツが食べられるおしゃれなカフェを作りたい!と思って大阪に出てこられたんですよね。それで、どうされたんですか?

「 デザイン学校(グラフィックデザイン科)に入ったんです 」

いやいやいやー(笑)。

「 (笑) 」

「“変”じゃないですかー?(取材テーマにピッタリ!笑)

おしゃれなカフェを目指す人がまず入る学校じゃないですよ

「 確かに、おっしゃる通り…(笑) 」

普通は製菓学校とか、おしゃれな店舗ならインテリアとかの建築系でしょ?

「 当時の私は何故かデザイン学校に行かなきゃと思ってしまったんですよねー(苦笑) 」

学校は私と同じで夜間コースですよね?

「 昼間はベルギーワッフルで有名になったお店の1号店でアルバイトしてまして 」

ベルギーワッフルって、駅や百貨店にあるあの有名な?

「 そうなんですよ!
そのお店には喫茶スペースもあってね。今みたいに有名になる前の話です」

昼はアルバイト、夜はデザインの生活。学校卒業後は?

「 ご縁あってそのワッフル店を運営している製菓関連の会社にデザイン職で就職しました 」

結局グラフィックデザイナーになっちゃった!?

「 そうですね(笑) 」

(笑)

「デザインもできて、飲食部門もあるのでそういった知識も身に付くと思いまして。 」

一石二鳥の就職先だったわけですね。その後、あのワッフル店が有名になっていくんですね?

「ワッフル店はその会社の一部門でしたが、そのデザイン仕事もこなしていました。
どんどん店舗数が増えて、会社も拡大していったのを覚えています」

おぉ!あのワッフル店の人気上昇には大橋さんのデザインの力も加わっていたんですね!

「 (笑) 」

リニューアルした和風モダンな外観


30歳の誕生日に


成長していく会社は充実して楽しかったでしょうけど、どこで転機が来たんですか?

「もともと30歳になったら独立しようと思ってたんです 」

じゃ30歳で独立?

「最初から決めてたんですが30歳の時は待遇がよかったんです…
やめる決断ができなかった」

伸びてる会社なら普通そうですよ

「 決断できずにいたら、まさに30歳の誕生日の朝に事件が起こったんです 」

辞令で地方に出張!とか?

「いいえ

30歳の誕生日の朝、急に胃が痛くなって珍しく会社休んだんです」

誕生日に急な体調不良!?

「どんどん苦しくなって病院に行って胃カメラまでしてもらって…
結果、原因不明…
ガン家系だったもんで『ガンかもしれない…』

そう思った時に 『このままサラリーマンやっている場合じゃない!』と気付いたんです

キター! 神のお告げ!

「そこからようやく動き出して…
当時はワッフル店のホームページ担当もしてましたから、諸々の仕事がひと段落してから辞めることになりました」

30歳から動きだして準備をされていたんですね

「 辞めるまでにしばらくかかりましたけど 」

いよいよ、カフェオープンですね! 」

「 オープンしたのは『デザイン事務所』です 」

いやいやいやー(笑)

「 (笑) 」

“変”じゃないですかー?(2回目!笑)

おしゃれなカフェを目指していたのにー

「デザイン事務所でカフェ部門やセレクトショップなどもやりたかったんですよ!
デザイン・プロデュース・カフェ経営・カフェマスターなど全てやりたくって 」

なるほどねー。経営しながらマスターするって、プレイングマネージャーみたいですね。なんだかカッコいい!

「専門学校時代の友人2人と一緒にデザイン事務所を立ち上げたのが32歳の時でした。
社員1名、アルバイト1名の5人の会社です 」

デザインの事務所を立ち上げて、社員さんまで雇うなんてすごいです!
事務所は順調だったんですか?

「 最初は大変でした。
ですが、徐々に仕事が増やすことができて事業を続けていけました 」

経営を安定させてデザイン事務所を数年続けておられたわけですが、次の転機でいよいよショコラッタオープンなんですよね?(笑)

「 そうです(笑) 」

次回《後編》では、デザイン職を辞めるキッカケ~グルテンフリーのお店にリニューアルした経緯について伺います!

グルテンフリーケーキセット/濃いショコラッタセット800円


後半に続く…


ショコラッタ 店舗情報

住所大阪市中央区瓦屋町2-12-15-1F
アクセスOsaka Metro 長堀鶴見緑地線 松屋町駅から徒歩5分
Osaka Metro 谷町線 谷町九丁目駅から徒歩8分
Osaka Metro 長堀鶴見緑地線 谷町九丁目駅 から徒歩8分
Osaka Metro 谷町線 谷町六丁目駅から徒歩10分
Osaka Metro 長堀鶴見緑地線 谷町六丁目駅 から徒歩10分
営業時間 12:00~22:00
※感染状況により変更となっている場合があります
定休日 不定休
電話番号 06-6761-6565

※取材時点の情報です。情報が変更になっている場合がございますので、詳しくは電話等で事前にご確認いただくようお願い致します。


記者(ライター)紹介

にっしゃん(探偵旅団/参謀)

まちのローカル情報(不思議やナゾ)を探偵のように調査(取材)し、メディア発信する記者一家、その名も探偵旅団(たんていりょだん)。そこの参謀がにっしゃんです。
2007年から上町台地の地域情報紙『うえまち』でローカルメディア制作に10年以上携わりました。2014年からは編集長となりデザイン、編集・企画・取材・営業など様々な業務を行ってきました。多くの取材現場を経験させてもらい、写真撮影や取材のスキルは持っています。
編集長時代は、ライターというより取材・編集・デザインがメインで、書くことは好きでしたが専属ライターがおり書くことがあまりなかったです。今回、このコーナーを記者としてライティングできることは大変うれしく思っています。

「探偵旅団」とは

誰かの当たり前は、誰かにとっては不思議やナゾかもしれません。普段、自分たちが暮らすまちには、ある人にとってはたくさんの当たり前があり、同時に不思議やナゾも隠れています。そんなまちのローカルな不思議やナゾという「情報」を探偵のように、調査(取材)、分析、解明、そして発信していく記者一家、それが探偵旅団(たんていりょだん)です。
私たちは「伝える」ということは文化的で素晴らしいことだと考えています。人を介して得られる情報には時として心(魂)が宿っています。取材で得られた生きた情報に込められた心(魂)を見つけ出し、言葉やアート(デザイン)でつむぎ出していく。そこにさらに私たちの心(魂)を込めてメディアで発信していく、これが探偵旅団の主な活動内容です。

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