お一人目 「エ.ビシ クラフトショップ」人見美由子(ひとみ・ゆみこ)さん《前編》

からほりらへん(変⁉)なヒトたち

「からほりらへん(変⁉)なヒトたち」by探偵旅団

からほりらへんの変な人※を取材するコーナーの第1回(前編)。

初回の変な人は、エ.ビシ クラフトショップの人見由美子さんです。
おじいちゃんの代に開業した「鈴木商店」が昭和初期に玉造から空堀へ移転。それから80年以上守り続けた店舗兼工房を今年(2020年)リニューアルされました。綺麗で居心地のいい工房へ取材に伺いました。

※ここで使われる「変な人」は、個性的で魅力的な人に対する誉め言葉として使わせていただいておりますよ~。 (これまでの取材記事はコチラから)

人見さん、お母さん、それに娘さんお二人の作品が並ぶショップコーナーは見ているだけであきない

からほりで
母子2代のクラフト教室。
人見由美子さんって
どんな人?


屋号って、
ABCじゃないの!?

「まず、お店の屋号  
なんですが」

「『エ.ビシ
  クラフトショップ』
       です」

「 ABCですか?  
ABCクラフト? 
え? 」

「 カタカナで
 『エ.ビシ』です
    (笑)」

「 あ~、ABCじゃ 
ないんですね。
ごめんなさい。
   これよく見ると  
《エ》と《ビシ》の
間に《.》が   
入ってますね」

「 そうなんですよ、
 よく聞かれます。
 『エ.ビシ』は
  父がある日突然決めた
  屋号なんですが、
  それまでは
  鈴木商店でした」

「『鈴木商店』って、  
めっちゃ
      
スタンダードな 屋号!
逆に『エ.ビシ』って 
意味不明
??    
じゃないですか!

「実は『エ.ビシ』は
 漢字で書くことができて
  【絵菱】なんですよ」

「なるほどぉ   
絵菱』かぁ~ 
って

意味不明??   
じゃないですか!!
いったい     

なんなんですか?
【絵菱】って? 」

鈴木商店はおじいちゃんの代からやっているお店で、『背伏せ(せぶせ)』という着物の縫い目を隠す布(仕立て用品)を作ってたんです。
父もその仕事を継いだんですが、『背伏せ』の商標の一つにダイヤモンド印というのがあって、その商標のデザインに菱形をあしらっていて、そこから考えたみたいです」

なんと!     
着物の仕立てで使う
テープの商標が  
元だったんですね~

なんか      
ストーリーがあって
いいですね

屋号の理由を知るまでに
おじいちゃんとお父さん
が出てくるところが


教室歴はボスクラス!
由美子さんの

超格好いいライフスタイル


鈴木商店改め    
エ.ビシ       
クラフトショップ
』さん
お父さんの代からなら 
かなりの歴史があるって
ことですよね?

「父の代に
 革細工を扱い始めて、
 その頃に母が
 【革のクラフト教室
    を始めました」

屋号変えたり、  
クラフト教室を  
始めたりって、  
お父さんとお母さんも
からほりら変な人 
(個性的で魅力的)
ですよね~

「そうですかね~。
 クラフト教室は
 母が始めて
 約50年になりますね」

「 うぉぉ、50年!!   
クラフト教室の老舗 
(ラスボスレベル!)
じゃないですか!」

「いや~。
 父と母がずっと
 やってまして、
 私は10年前から
 本格的に始めたんです」

「ほほ~ 10年前。  
じゃそれまでは   
どんなお仕事を?」

「施工図面やパース
 (完成時予想を
   絵にしたもの)
 を作る仕事をしていて、
 今もフリーで
   続けています」

「では、もともと  
建築関係のお仕事 
だったんですか?」

「学校はデザイン系で
 夙川学院
 美術・デザイン学科
 卒業しました。
 新卒で大手メーカーの
 施工会社に
 就職しました。
 そこで手作業で
 施工図面やパースを
 描く仕事

 していたんです」

「デザイン系の     
学校をご卒業!
いやもう、学生時代に 
じいちゃん・とうちゃん
から受け継いだ
    
モノづくりDNAが 
覚醒しちゃってる
じゃないですか!」

「その後、
 出産・子育てがあって、
 パソコンで図面を作る
 CADも勉強しつつ
 独立してフリー
 やってましたね」

「わーすごい!    
今、サクッとめっちゃ
カッコいいコト   
言いませんでした!?

建築関係の仕事で  
女性でフリーランス!
めっちゃくちゃ   
格好いい      
じゃないですか!

「そんないいもんじゃ
 ないですけどね(笑)」

「フリーランスで   
お仕事されていて、 
10年前のきっかけって
何があったんですか?」

「きっかけは
 友人が「教えて」って
 言ってきたことから
 なんです」

「それとその当時、
 空堀はアートイベント
 などで結構盛り上がって
 たんですね。

 生まれ育った
 町だったんで
 それまでまるで
 魅力を感じなかった
 んですが…」

「住んでる町を  
普通に感じるのは
当然かも    
しれませんね」

「魅力は…あったんだと
 思いますが、
 感じなかった
 っていうか。
 空き店舗や駐車場も
 増えてきてたんで」

「なるほど。     
からほりにそんの頃も
あったんですね」

「それが、実家を離れて
 帰ってきてみると
 商店街にはおしゃれな
 お店もたくさんできて
 古い街を活かした
 お店もできていて、

 自分の想像とは逆に
 素敵なまちに
 なってたんですよ。
 この盛り上がりがあれば
 クラフト教室も
 やっていけると
 思いましたね」

「確かに       
『からほりまちアート』
というイベント

ありましたね。
萌・練・惣なんかもできて
おしゃれなお店も多くあり
今もにぎやかですよね」

「それまでも
 自分で作ることは
 ずっとやってしましたし
 母の手伝いでイベントも
 出店してましたから、
 教室で教えるのは
 得意でした」

「それじゃ次回は、  
そのお得意の    
クラフト教室や   
革雑貨のことや   
教室を続けて    
いらっしゃる    
思いの部分を    
聞かせてください!」


後半に続く…


記者(ライター)紹介

にっしゃん(探偵旅団/参謀)

まちのローカル情報(不思議やナゾ)を探偵のように調査(取材)し、メディア発信する記者一家、その名も探偵旅団(たんていりょだん)。そこの参謀がにっしゃんです。
2007年から上町台地の地域情報紙『うえまち』でローカルメディア制作に10年以上携わりました。2014年からは編集長となりデザイン、編集・企画・取材・営業など様々な業務を行ってきました。多くの取材現場を経験させてもらい、写真撮影や取材のスキルは持っています。
編集長時代は、ライターというより取材・編集・デザインがメインで、書くことは好きでしたが専属ライターがおり書くことがあまりなかったです。今回、このコーナーを記者としてライティングできることは大変うれしく思っています。

「探偵旅団」とは

誰かの当たり前は、誰かにとっては不思議やナゾかもしれません。普段、自分たちが暮らすまちには、ある人にとってはたくさんの当たり前があり、同時に不思議やナゾも隠れています。そんなまちのローカルな不思議やナゾという「情報」を探偵のように、調査(取材)、分析、解明、そして発信していく記者一家、それが探偵旅団(たんていりょだん)です。
私たちは「伝える」ということは文化的で素晴らしいことだと考えています。人を介して得られる情報には時として心(魂)が宿っています。取材で得られた生きた情報に込められた心(魂)を見つけ出し、言葉やアート(デザイン)でつむぎ出していく。そこにさらに私たちの心(魂)を込めてメディアで発信していく、これが探偵旅団の主な活動内容です。

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