「まどかのてくてく帖」本編5回目となりました。
ちょっと更新が滞ってしまいして申し訳ありません。
前回は「文具・雑貨に囲まれて」と題して、こだわりの文具や雑貨が手に入るからほりのお店を紹介しました。
今回は「自分にご褒美!気分転換な一日」です。
だれかと一緒でもいいし、ひとりで日々のあれやこれやあんなこんなをちょっと脇に置いておく、そして明日へのエネルギーをチャージする。
そんな時間をご紹介できたらと思います。
まず、「空堀ど~り商店街」を上町筋のほうへ向かって進み、アーケードが途切れてからもさらに進むと右手に『Nuts kitchen studio&café』さん( MAPからほりらへんVOL.3の No.94)があります。
上町中学校に続く急な坂道沿いにあり、大きな窓ガラスが印象的なカフェが1階に。
なんと築100年近い長屋をリノベーションされた建物です。
2階は女性専用のパン教室となっており、オーナーの古川さんが基礎の基礎から分かりやすく楽しく教えてくれます。
「え。パン・・食べるんはすきだけど作ったことない」という方、「パン作りは昔ちょろっとやってたけどなぁ」という方、「何か休日の新しい楽しみを実益も兼ねて始めたい」という方!!
ぜひここのパン教室でパンを焼いてみてください。
私は昨年 2019年夏ごろにマップからほりらへんvol.3の取材でお邪魔してはじめて教室の雰囲気を知ったのですが、吹き抜けのある2階でパンをこねて焼いて、1階のカフェの窓際の特等席で焼きたてパンをほおばる幸福感が半端なく・・。
パン教室は体系的にコースが組まれていて、5回のレッスンで1セットです。自分の申し込んでいるコースのレッスン日時をスケジュールでチェックして、都合のいい日に自由に予約できます。少人数制でそれぞれの受講者が別々の種類のパンを焼いていたりするのですが、他の人の作業過程をみているのも楽しい!
忙しい人は1ヶ月に一回でも。私は伊勢から通っているので、たまに大阪に帰るときに合わせて予約します。
初めての方はお試しとして「1dayレッスン」を受けてみてください!
ナッツキッチンさんのドアの前に1dayレッスンのパンの名前と日時がチョークで書かれたボードがあるのでそれをご覧になったことのある方も多いんじゃないでしょうか?
月によって作るパンが違うのですが、いつも季節感のあるとても美味しそうなパンが登場するのでコースで習っている方でもわざわざ1dayレッスンを受講したりします。
材料をボウルに計量してまぜる。
台に出して手でこねる。
生地の状態をみながらこねてこねて。
醗酵器にいれてまつ。
中に入れるものをまぜて成型しさらに醗酵。
オーブンでやく。
もちろんパンはコンビニでも町のパン屋さんでも100円ぐらいからお手軽に買える。
だけど・・
自分が手でこねたパンが時間をかけてふっくりこんがり焼けて、なんともいい香りとともに手元にやってくる。
これはちょっと他では得られない感動です。
友人といっしょに来られる方や、親子で参加される方もいますが、おひとりでもぜひ!古川さんがうまく参加者同士をつないでくださるので、和やかに時間がながれていきます。
焼いたパンは一階のカフェで写真をしっかり撮ってから、こころゆくまで味見。ワンドリンクついてきます。
残りは持って帰って明日の朝食や家人へのおみやげに。
ウェブサイトで1dayレッスンやコースの内容、スケジュールが確認できますので見てみてくださいね。
では、次は商店街の続きをまっすぐ進んで上町筋に抜けます。そして左に曲がって山口果物さん ( MAPからほりらへんVOL.3の No.56)の前を通りさらに上本町2 丁目交差点も越えて進むと左手に『connacht(コノート)』さん ( MAPからほりらへんVOL.3の C)があります。
からほりらへんには非常に美容室が多く、素敵なプライベートサロンも多数。
7年間住んだ私がいくつも美容室を試してうろうろした結果、落ち着いたのがコノートさんです。
オーナーの中山さんはとても気さくで、なにより腕が確かです。カットもパーマもセットも、安心してお任せできます。
中山さんは私自身でもわかっていない髪の毛のクセみたいなものをきちんと見抜き、後の手入れも楽にできるようなカットを提案してくれます。
こちらの要望を聞いて提案して、それをきちんと形にして時間通りに仕上げる。
基本中の基本かもしれませんが、これが確実にできて髪も心も軽くなったお客さんを気持ちよく街に送り出す様子はさすがです。
季節も変わっていくこの時期、新しいヘアスタイルにチャレンジしたくなったら、ぜひ中山さんにお任せしてみてください。
ウェブサイトもありますし、予約は電話か楽天ビューティーをおすすめします!
さあ、髪を切ってすっきりしたら、カフェで一息。
てくてく谷町筋にもどって「空堀商店街」に入ったら、前回ご紹介したエモジさん MAPからほりらへんVOL.3の No.74)の角を右に。桃園公園に続く坂道をおりて「複合文化施設 萌」の交差点を左に曲がってしばらくいくと『Chinon』さん ( MAPからほりらへんVOL.3の No.66)が見えてきます。
長屋を改装したショップ&カフェ&ギャラリーです。オーナーの金沢さんはとても穏やかで澄んだ空気をまとった素敵な方です。
ショップでは金沢さんとファッションクリエイターのnana aotaniさんがタッグを組んで作り出すお洋服、そして金沢さんが選び抜いて仕入れたビンテージのファッションアイテム。目を惹くのは、琥珀糖のように並ぶ金沢さんお手製のレジン・七宝・真鍮・刺繍のアクセアリー。
お洋服のオーダーもできます。
こちらではときどき、マルシェが行われていて、野菜からパンや焼き菓子、アクセサリー、生花、布小物、陶器などが並びます。カフェではマルシェ限定のお食事やデザートが出されたり似顔絵や占い、ポートレート撮影なども。多くのひとが金沢さんに声をかけられて出店するわけですが、それぞれの人が金沢さんのお人柄にひかれて集っているのがわかります。
ちなみに前出のnana aotaniさんは、大阪でのイベントで金沢さんと出会い、縁あってシノンの建物の2階にショップ兼アトリエを構えています。
シノンでは以前からものづくり・アート・お料理・茶道などの様々なワークショップやイベントをされていて、からほりらへんには欠かせない場所だなぁと私は感じています。
私も「アトリエ茶の実」の活動ではシノンの金沢さんにすごくお世話になってきました。
2017年にカフェの壁面ギャラリーで一週間の写真展をさせていただいたのを皮切りに、マルシェにも出店させてもらい、2020年1月には金沢さんに声をかけてもらって「Chinon marché」メンバーの一員として阪神百貨店に出店させていただくという体験をしました。
私がシノンさんのカフェに立ち寄ったときの過ごし方は決まっています。
金沢さんお手製のフルーツ酵素サイダーと焼きたての焼き菓子をいただくのです。
有機素材・無添加素材などのからだにやさしいものを目指してつくられたお菓子はほどよい甘みです。
それを味わいながら、金沢さんとおしゃべりするのは癒しのひとときです。
ぜひみなさんも訪れて、静かでゆったりとした時間を過ごしてみてください。
ちなみに、現在Chinonさんはくずはモールに3か月の長丁場で出店されています!
みどりモールの正面入り口からしばらく進んだところの右側のスペースで、マルシェのように多くの作り手の方がこだわりのアイテムを並べています。
11月末までなのでお近くに行かれる際はぜひ~!(→2021年1月末まで延長になったそうです!)
※それにより、しばらくからほりのお店は不規則な営業体制になるようですので、インスタ・フェイスブック等のSNS等で確認してから来店されることをおすすめします。
さて、いかがでしたか?
パンを焼いて、髪を切って、素敵な雰囲気のカフェでまったり。
気分転換にこんな一日の過ごし方ができる。
なによりそれぞれのお店のオーナーさんの個性が光っています。
からほりらへんってやっぱりすごいなぁ、としみじみ思います。
☆次回もおすすめのてくてく情報を発信していきます!お楽しみに~
記者(ライター)紹介
まどか(アトリエ茶の実/イラストレーター)
大阪生まれ奈良育ち、祖母が住んでいた縁でからほりらへんの住人に。すぐにうろうろ町を探検し始め、からほりを支える多くの人と出会う。いつしかマップ「からほりらへん」のサポートメンバー&フェイスブック「からほりらへん」の中の人に。2016年、日本語教員の仕事の傍ら「絵を描くことをライフワークにして楽しみつくそう!」と「アトリエ茶の実」を友人と始め今に至る。2020年3月、結婚と同時に伊勢市在住に。
▶からほりらへんオンラインショップにて作品を販売中!