からほり新聞 第4号

からほり新聞 第4号

2003年(平成15年)12月8日発行


四方を大きな幹線道路に囲まれ、ミナミという繁華街に近いのに、昔ながらの民家が寄り添うように密集していて、代々ここで暮らしている方が沢山おられる。昔ながらの町屋風情を残した「なにわの町」を、今なおとどめる数少ない地域の一つなんだなと思います。
(からほり新聞 第4号 「からほりはご高齢者にやさしい町」ふれあいセンターもも職員 作業療法士 渡辺浩一)

ところで、どうしてこの界隈にこれほど寺が多いのかというと、答は安土時代の太閤秀吉の政策にあります。秀吉は、市内に散在する寺を上町台地南部に集中して移転させたのです。戦時には兵の駐屯地として利用しようと、この界隈を大阪城南側の防壁として整備したのです。
ちなみに地下鉄谷町線がの線路図の色が「紫」なのは、徳の高い僧侶の袈裟の色から因んだものだそうです。
(からほり新聞 第4号 「魅力いっぱいの上町台地を歩く」大阪案内人 西俣稔)

谷町筋のボランティア清掃人 前野浩志さん
からほりの住民なら、おそらく前野さんを見かけたことがない人はいないだろう。夜、谷町筋を、たったひとりで黙々と清掃する前野さん。誰かにたのまれたわけでもなく、まったくのボランティアで”谷町掃除”をする前野さんに、そのキッカケや続けている理由などを聞いてみた。
~中略~
1年365日、たったひとりで道の両側を、ほとんど休むことなく作業する。
~中略~
「みんな、『ちょっとくらい』の軽い気持ちなんやろうけど、それが積もり積もって、汚れて歩きにくい町になるんやと思う」。
主義主張や住民への呼びかけでやっているわけではない。もとはちょっとした気付きから始めた事だあ、もう7年にもなる。「なんか今は、しんどいけど充実感のある趣味みたいになってる」。”継続は力なり”と言うが、なかなかできることではないだろう。この谷町清掃を始めて、前野さんは10kgも体重が落ちたし、体調も良くなったそうだ。
(からほり新聞 第4号 「快傑!からほり人」高田次郎)

からほり新聞04-04

からほりは、大阪市内には珍しく、昭和初期やそれ以前の木造建築物がたくさん残っています。
~中略~
少し目線を下げてお歩きください。建物の下、坂道の脇、階段の横、随所に、石垣が見られます。
~中略~
坂が多いからほりですから、建物を建てるには工夫が必要です。縁の下で建物を支える石垣は、昔の人の知恵が凝縮され、それを現在に伝える生き証人なのです。
(からほり新聞 第4号 「からほり界隈お散歩MAP」山本一馬)

からほり新聞 第4号

からほり新聞 第4号

■ 発行/「からほり新聞」制作チーム(「非営利活動法人 高齢者介助の会」内)

特定非営利活動法人 高齢者外出介助の会 とは?

◆お年寄りの皆さんにより楽しく充実した日常生活を過ごして頂くために活動しています。

  • 外出介助(買い物、墓参り、通院など)
  • 暮らしサポーター(買い物、薬の受取、入院時支援など)
  • 車椅子貸し出し(お気軽にご利用ください)
  • 生きがい作り講座(童謡・唱歌を歌う会、布ぞうりなど)
  • ハーモニカ教室
  • 「からほり新聞」制作

◆活動に共感してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ、一度、ご連絡をお願い致します。
 お待ち致しております。

所在地 : 大阪市中央区松屋町4-8メイツ松屋町1階
TEL&FAX : 06-6764-4002
Mail : odekake@helen.ocn.ne.jp

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