2017年(平成29年)8月11日発行

空堀の西側で、地域に開いたサロンで来られる方は高齢者で一人暮らしのかたが多く、ここで聞くのは一人で暮らすのに限界を感じた後の身の処し方です。わたしはもともと、自宅で最後まで暮らしてほしいと外出活動という支援を思い立ちました。今の願いは、病気になったとき安心して休める場がほしい。中央区には立派な病院がたくさんあり、入院すると、足腰が弱り、入院時に歩いて行かれ退院は車いす。リハビリのできる病院は転院され自宅はだんだん遠くなります。そんなことを聞くと悲しくなるのです。選択肢は多い方が少しでも自分らしく暮らせませんか。慣れたところで最後まで暮らせるような場があれば支援もしやすいなあと夢見て、空き家がほしいのです。皆様力をお貸しください。
(空堀新聞発行41回 高齢者外出介助の会 永井佳子)

飯田さんがサポートした中で特に印象的だった事例は、とある企業の社長が連れてこられた自殺願望もつAさんです。仕事が忙しすぎて自分の道筋が分からなくなったというAさん。いらなくなった雑誌を切り貼りしながら、少しずつ心を解きほぐしていかれました。すると突然、Aさんは「僕!婚活します!」と言って目を輝かせて帰って行ったそうです。その後、直筆でお礼の手紙をもらい、新しい夢を持って活き活きと歩みだしたAさん。「私はAさんの気づきに寄り添っていただけ。でも、Aさんが生きる勇気を取り戻されたことはとても嬉しく、もっと多くの人をサポートしたいと思いました」と飯田さん。
(自殺願望が婚活開始 一般社団法人マインドヘルス協会 飯田真弓さん 岡田由佳子)

戦況のニュースで日本兵の玉砕が伝えられ始めた頃、私達も学徒動員で『手榴弾』の制作に携わりました。工場に通う道は海岸沿いで、2列に並んで黙々と歩きました。そして自分たちもいずれは戦闘員になり玉砕もあり得るな、と覚悟していました。
終戦になり、青島市に最初に上陸してきたのはロシア兵。ソ連が不戦条約を破って参戦したのを知ったときの悔しさは何時までも心から消えませんでした。
(中国の青島(チンタオ)で迎えた終戦 松岡陽子さん)

からほり新聞 第41号

■ 発行/「からほり新聞」制作チーム(「非営利活動法人 高齢者介助の会」内)
特定非営利活動法人 高齢者外出介助の会 とは?
◆お年寄りの皆さんにより楽しく充実した日常生活を過ごして頂くために活動しています。
- 外出介助(買い物、墓参り、通院など)
- 暮らしサポーター(買い物、薬の受取、入院時支援など)
- 車椅子貸し出し(お気軽にご利用ください)
- 生きがい作り講座(童謡・唱歌を歌う会、布ぞうりなど)
- ハーモニカ教室
- 「からほり新聞」制作
◆活動に共感してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ、一度、ご連絡をお願い致します。
お待ち致しております。
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