からほり新聞 第11号

からほり新聞 第11号

2006年(平成18年)12月10日発行


今年一番びっくりしたこと。事務所にネズミが飛び込んで来たのを足蹴に撃退したことです。
(からほり新聞 第11号 「編集後記」永井)

空堀地区は先の阪神淡路大震災で大被害を被った長田地区と同じ木造家屋の密集地帯で、地域の住人が同じ危険にさらされているのは、言われるまでもなく皆が日頃感じていることです。
~中略~
路地の住人にとって覚悟しておかなければならないことは「地震が起きた時、とっさに外に逃げられない」ということです。瓦が落ちてくるし、狭い路地は何かが倒れて塞いでしまう確率が大きく、無事に通りまで逃げられるとは考え難いからです。自宅の中で「自分の命をどう守るか」考えておくことが大切です。いざという時に逃げ込める場所を作っておく、もし、閉じ込められても三日生延びれば助けが来ると信じて。水と携帯電話、笛など音を出すものを常に身近に、火事を出さないように気をつけることも大切です。他人事とは思わず日頃から備えましょう。
(からほり新聞 第11号 「明日、大地震が起きたら空堀の路地に住む人は!」山名勝)

“背伏(せぶせ)”とは、着物の背中にある生地と生地の合わせ目を保護するあて布のこと。着物の縫い目を隠すとともに、形を保つ役割がある。谷町六丁目に住む鈴木廣一さんは、そんな背伏を作る職人さんだ。
~中略~
鈴木さんの背伏は「絵菱(えびし)」ブランドで親しまれ、最盛期には箱詰めの下請けを4軒ほど抱えていたそうだが、現在は問屋からの注文に応じて卸す程度。「でも、余生の楽しみにはこれで充分」。背伏作りは古き良き町あらほりのイメージとぴったり
~中略~
からほりで50年以上も日本の伝統を守り続けてきた鈴木さんだが、「古い街並みの価値や保存云々と騒がれても、ずぅっと住んでるからピンといませんわ。それに、長屋を作り替えても結局は偽モンでしょう」と、最近の賑わいについて言う。そして、こうも付け加える。「この町は静かで便利。でも、坂道が多くてちょっと大変。せやけど、散歩するには変化があって楽しい。そういう意味でも年配者に優しい町とちゃうやろか」。
(からほり新聞 第11号 「からほりで伝統を守り続けて半世紀以上」高田次郎)

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■ 発行/「からほり新聞」制作チーム(「非営利活動法人 高齢者介助の会」内)

特定非営利活動法人 高齢者外出介助の会 とは?

◆お年寄りの皆さんにより楽しく充実した日常生活を過ごして頂くために活動しています。

  • 外出介助(買い物、墓参り、通院など)
  • 暮らしサポーター(買い物、薬の受取、入院時支援など)
  • 車椅子貸し出し(お気軽にご利用ください)
  • 生きがい作り講座(童謡・唱歌を歌う会、布ぞうりなど)
  • ハーモニカ教室
  • 「からほり新聞」制作

◆活動に共感してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ、一度、ご連絡をお願い致します。
 お待ち致しております。

所在地 : 大阪市中央区松屋町4-8メイツ松屋町1階
TEL&FAX : 06-6764-4002
Mail : odekake@helen.ocn.ne.jp

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