2018年(平成30年)7月14日発行

戦前からの長屋建住宅や路地が多く残る空堀は、昔ながらのレトロな風景を今に伝える、大阪の中心部では希少なエリアだ。終戦から間もない年に撮影された航空写真には。一部の住宅を残してほぼ焼け野原となった中央区(当時は南区)の一角に、木造家屋が密集して残る空堀がはっきりと写っていた。もし空襲の戦火が空堀にまで伸びていたら、いまこの町並みは存在しないだろう。古い住宅がどんどん壊されている現代であるが、空堀は戦前の生活の風景を後世に残せるまちであってほしい。
(防災のこころ~からほりを守るために~的野峻一)

やがて夜間空襲が始まり、工廠内にも焼夷弾が雨のように落ち始めました。油脂焼夷弾と言って身体に着くと取れない油脂が飛び散るのです。私たちは警戒警報が鳴ると、玉造や蒲生に避難したので直撃弾は受けずにすみました。
終戦前日の8月14日、2万人も勤めていた砲兵工廠は大空襲を受け廃墟と化してしまいました。工場に帰ってみると、其処には多くの遺体が横たわり、鉄骨には直撃を受けられたのか、足や首がぶら下がっていました。
あまりにも死者が多かった為か、大坂城の外堀の水を汲みだして空の堀にし、夜を待ってご遺体は火葬に付されました。堀から立ち登る青い炎のあの凄まじい光景は、73年経った今も、忘れることができません。
(女子挺身隊の思い出 坂本貞子さん)

「子供たちにより質の高い遊びを提案したい。そして地域とコミットする中で何かを想像したり、発信したりしていきたい」と2018年1月に空堀にカフェとショールームの機能を持つLaplandをオープンしました。
場所はおもちゃ屋が並ぶ松屋町筋と人々が生活の場として欠かせない商店街が交差するところ。初めて見たときから自身のコンセプトにぴったりだ!と運命を感じていたようです。
藤本さんは「おもちゃを通して『遊び』を知り、遊びの中で何かに挑戦したり、挑戦する心を誘発したり、自分の力を試したり。グループで遊ぶときなどはルールを守ったり人間関係を学んだりします。子供たちの想像力を高め、生きるスキルを身に着けてもらえれば」と語ります。
(快傑!からほり人 Coffee Stand Lapland 藤本志都男さん)

からほり新聞 第44号

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